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※斉藤英治のYoutubeスピーチ動画はここ(約5分)
~下記の文章テキストと動画と並行して見ると、一層分かりやすいです。
http://youtu.be/_cErLMvrz5o  

S 171●デーケンさんの結論:生と死とは希望である

さて、デーケンさんの素晴らしい講演に出席しての私の感想は、今日で、最終結論と
致したいと思います。明日からは、別のテーマに移りたいと思います。

ちなみに、初めての人のために、アルフォンス・デーケンさんは、ドイツ生まれの
上智大学名誉教授で、「死生学」(生と死を学ぶ学問)や、「ユーモアの研究と実践」
は、恐らく、日本一有名な人です。今日は、デーケンさんの専門分野の
「死の準備教育: Death Education 」(その2)について、話したいと思います。

デーケンさんは、哲学者でもあられるので、彼の著書「よく生きよく笑い良き死と
出会う」(新潮社)(ここで言う「死」とは死ぬことの死です)の中で、これまでの
様々な哲学者が、「死」について、どのように考えてきたのか述べております。
それを私なりに理解して、要約すれば、次のようになります。(同著182頁)

1)古代ギリシャの哲学者、ソクラテスとその弟子プラトンは、「霊魂不滅説」を
唱えました。つまり、人の霊魂は永遠に不滅であり、死ぬ時には、肉体という束縛
から解放され、すべての望みがかなえられる、としました。

2)ドイツの哲学者カントは、魂の不死を想定し、人間は死んだとしても、時間に
制約された肉体という束縛を離れ、無限に生き続け、永遠に進んで行くとしました。

3)ドイツの文豪ゲーテは、人間の精神は本質的に不滅であり、本質的に、死を乗り
越えて、永遠の自己実現を目指すべき存在ではなかろうかと推測したそうです。

4)フランスの科学者であり哲学者のパスカルは、死んだ後の生命に希望を持つこと
は、一つの賭けであり、それを信じて、もしなかったとしても、全く損することは
なく、もしあったとすれば、死ぬ前に、希望をもって、準備しながら、死ぬわけで
あるから、大きな収穫が得られる、と言うようなことを述べたそうである。

どうやら、デーケンさんは、上記の哲学者、科学者の考えに賛成しているようです。

私も、ほぼ同意見であり、日本の江戸時代の哲学の第一人者、佐藤一斉がその代表的
著書「言志四録」で述べているように、また、スイスの精神医学の第一人者、ユング、
同じく、スイスの精神科学者、ビリー・エドアルド・マイヤーなどの考えと同じよう
に、「生と死は、覚せいと睡眠に似ている。人はそのリズムを繰り返しながら、永遠
に進化して行く」と私は考えている。

以上のようなことから、結論として、デーケンさんのようなとても優しい暖かいお人
柄の講演からにじみ出てきたことは、生と死とは、共に希望であるということを言い
たかったのではないでしょうか。

デーケンさんのように、人を愛し、天を愛することは、私の最も大好きなモットー、
西郷隆盛の「敬天愛人」(天を敬い人を愛する)と非常に通じるものがあります。

最後にデーケンさんが上智大学の満員の最終講義の最後に歌った歌をここに紹介して
おきたい。デーケンさんのような人を愛する素晴らしいお人柄がこの歌に現れている
と思うからです。誰でもご存知のとても有名な歌ですね。

You are my sunshine
My only sunshine
You make me happy when skies are gray
You'll never know, dear, how much I love you
Please don't take my sunshine away

(日本語訳)
君は僕の輝く太陽
かけがえのない僕の太陽
空が曇っているときでも、僕を幸せにしてくれる
僕が君のことをどれだけ好きなのか、君は知らないんだろうね
僕の太陽よ、行かないで
※この歌の原曲は、下記で聞くことが出来ます。
http://d.hatena.ne.jp/esu-kei/20090902/p1

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