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※斉藤英治のYoutubeスピーチ動画はここ(約5分)
~下記の文章テキストと動画と並行して見ると、一層分かりやすいです。
⇒ http://youtu.be/3mJ-OGhTHB4

S 169●究極のユーモアの実話

先日聞いたアルフォンス・デーケンさん(上智大学名誉教授)の講演会の中で、
どうしても忘れられない、また忘れてはいけない究極のユーモアのエピソードについ
て、お話しておきたい。

なお、デーケンさんは、「死の準備教育( Death Education)」(死とは死ぬこと)
と、「ユーモア学(ユーモアの研究と実践)」の世界的な研究者である。また、この
二つのテーマ(死ぬこととユーモア)を見事に実践した素晴らしい感動的な実話の
ことだ。

それは実際にあった話だそうですが、ニューヨークに住んでいるあるお母さんが、
あと2時間しかもたないだろうという臨終の床についていたそうである。その周りに
は、息子娘の家族が見守っていた。

そのような時、そのお母さんは、こう言った。
「ウィスキーが飲みたい」、「氷を入れた水割りで」
子供達家族は、それを聞いてびっくりした。そのお母さんは、ほとんど、ウイスキー
やお酒を飲んだことがなかったからである。…それを急いで用意して、差し上げると、
それを美味しそうに飲んで、次に、
「タバコを吸いたいわ」と言ったという。
そこで長男はたまりかねて、
「医者はタバコは良くないと言ってますよ」といったところ、
「死ぬのは、医者ではなくて、私ですよ。タバコを頂戴」
といって、ゆうゆうとタバコを吸い、皆さんに感謝して、
「天国でまた会いましょう。バイバイ」
と言って、そのまま息を引き取ったという。

この実話は、私に三つのことを教えてくれたような気がする。

一つ目は、ユーモアとは、二つのポイント「他人への愛と思いやりのための自己風刺」、
「自分が大変なことになっているにもかかわらず、笑顔をする」
この二つのポイントを、お見事に、二つとも実践したことである。

つまり、最後のときになっても、子供達に、ユーモアと笑顔のプレゼントを残して
行ったその愛情と優しさである。

二つ目は、死んだ後に、明るい希望を持っていたことである。

三つ目は、最後の時にも、本当に自立した凛とした立派なお母さんとしての、人間と
しての役割を果たして、この世を去っていった姿は、涙を持ってしか語れない事だ。

ここで思い出すのは、「天は自ら助くる者を助く」という福澤諭吉の言葉であり、
またドイツ語の格言、「 Der Helfer ist die Hilfe」(助ける人自身が助けである)
を肝に銘じたいと思った次第です。

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