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●ガンは手術しなくとも人生を楽しみながら自宅で養療


ガンとの壮絶な闘いなどという言葉を聞くが
そのような苦しい闘いをしなくとも
ガンは苦痛の多い手術などしなくとも
人生を楽しみながら自宅で安らかに人生を終える方法は
ないだろうか。

この点について、評論家の宮崎正弘氏が同氏のメルマガの中で
2冊の本を書評として紹介している。
私が日頃思っていることと共通しているものがあるので
ここに紹介する。(転載自由のため)

★「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成22年1月4日付け、書評欄より
http://www.melma.com/backnumber_45206/

▽▽▽以下転載▽▽▽

ガンで死ぬというのは強迫観念にすぎず、そして
安楽に人生の最後を全うするのは自宅で家族に看取られて

平野国美『看取りの医者』(小学館)

稲田芳弘『ガン呪縛を解く』(Eco クリエィティブ)

二冊を平行しながら同時に論じるには理由がある。
周囲でも多くの知人友人恩師先輩親友がガンに倒れ、冥界へ旅だった。
恩師・林房雄、村松剛、藤島泰輔の三人はガンで手術した後も壮絶にたたかい、
抗ガン治療を続けながら病院でなくなった。
先輩も親友たちも病院で人生を終えた。

例外は大学の同級生ともう一人の友人で
前者は浄土真宗の信者で自宅だった。かれは手術もしなかった。
後者は抗ガン剤投与を拒否し最後はケアセンターでのびのびと。
多くの友人が安らかなデスマスクを吉祥観音にたとえた。

ガンに対して現代人は或る程度の知識があり、
また近年は医者が患者に告示するために知識も急速に広がり、
ガンと共生するあり方も、ひろく普及しているが、根本的に欠けていることがある。

それは第一にガンは手術しなくとも人生を楽しみながら長引かせる治療法があること。
第二は日本の伝統的な死生観の復活。生命より尊い価値の探求と、
病院で死ぬのではなく自宅で死ぬことが大事であるということ。

前者『看取りの医学』の著者である平野氏は往診医、
家族が看取ることを推奨しつつ、暖かくて安らかな旅立ちの尊さを説く。
いや、実際には六割の日本人は自宅で終末を送りたいと希望しているが、
全体の一割しか自宅で往生する人がいない。
この落差は、なにか制度的な欠陥からなのか?

「恒に自分の死を想う者は、他者の死をも想う。
他者の死から学ぶ者は、自分の死についても学ぶ。
日本の『武士道』には、たとえ相手が敵であっても、
他人の死や他人の生き方に対する思いやりの心が湛えられていた。

井原西鶴、松尾芭蕉とならぶ江戸文学の巨匠・近松門左衛門の歌舞伎や浄瑠璃の作品には、
一般庶民における死や情死をテーマとした作品が多い(中略)、
こうした死を想って生きる、という伝統的な生き方が」、戦後の日本から無くなったために、
家族に看取られない死をむかえ、いや家族さえもいない孤独死、
病院で最後を迎えるということになった。
この本はいろいろと考えさせられる本だった。とくに死生観に関して。

後者『ガン呪縛を解く』は手術によらない治療法を述べながらも、
やはり気、スピリットによる快癒の例を幾つか挙げる。
根拠は近代医学、手術優先、抗ガン剤投与という治療方法への疑念である。
ガンを宣告されたら医者のいうように手術をうけることは強迫観念ではないのか。

著者の稲田芳弘氏はガン患者でもある。だが摘出手術をうけず、
告知後も四年、まだ元気いっぱいという同時報告書でもある。

そして日本の医学界で長い間、封殺されてきた理論は「千島学説」なるものだが、
外的摘出手術を奨励していない。

「血の健全化」が基本の理論で、くわしくは本書を読んでいただくしかないが、
評者(宮崎)はところで、何故、ガンにまつわる二冊を取り上げたのか?

じつは後者は、先日おこなわれた『片岡鉄哉さん三回忌』のあつまりで、
ご遺族が参会者全員に土産として持ち帰っていただいた書籍である。
理由は故人が最後まで、この『ガン呪縛を解く』を真剣に読んだ形跡があり、
随所に書き込みがなされており、それを死後、遺品を整理中に発見した遺族が
「これは、片岡鉄哉のもうひとつのメッセージ」として参会者に伝えたかったからだ。
 
脳裏を去来するのは仏教のことである。
多くの作家が親鸞、道元、日蓮など歴史的な仏教指導者の本を書いた。
古くは吉川英治、丹羽文夫。最近は立松和平、五木寛之、津本陽らも小説とし、
仏教指導者らが改めて人口に膾炙した。

理由は医学、手術に飽き足りない人が、精神的な何かを求めているからであろう。
死後の世界の安息をもとめるのも、我が国の死生観の根幹にあるはずだから。

△△△以上、転載終わり△△△

いかがでしたか。私(斉藤)にとっては、
とても共感を覚えた、示唆に富む、評論家、宮崎正弘氏の書評を
紹介させて頂いた。皆様の病気に対する考え方の
お役に立てば幸いです。

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