HOME 健康英知研究所 (旧称  健康英知研究所)代表 斉藤英治

●日本、世界の成長のすがた〜誤った成長と正しい成長
世界を崩壊に導く拡張型成長(古い3C)から、
世界を持続的発展へ導くネット集約型成長(新しい3C)へ、

★1.はじめに〜誤った成長と正しい成長

先週号で、現代を代表する知性の一人とも言えるアーヴィン・ラズロ(下記注1)は、現代の情勢を下記のように総括した。大事な総括なので、再掲載する。(注1:ニューヨーク州立大学教授、国連顧問を経て、ノーベル平和賞受賞者7人を含む世界英知会議(WWC)を主宰。地球環境問題解決への京都議定書の生みの親、ローマ・クラブ報告書の編集者)

『物質主義的であり、大量のエネルギーと資源を集中的に使用する、偏狭に自己中心主義的な技術文明に支配されたままだ。この文明が生み出したトレンドやプロセスがそのまま続けば、持続不可能となり、大きな危機が起こり、最終的には崩壊に至るだろう。・・・』

(上記はアーヴィン・ラズロ、本年度出版の最新著書、「グローバルブレイン 未来への鍵〜地球崩壊を止めるためによりよい世界に向かう世界頭脳のクォンタムシフト〜こどもたちの未来を破壊し、自分たちのことしか考えない大人たちへの警告」より)

地球上の人類は成長、進化していくものであり、成長を抑制すべきものではない。ただ、成長の方法、方向を考えるべきなのだ。成長を抑制するのでなく、成長の方向と方法を正しい方向に向ければ、人間は底力を発揮し、この危機を逃れ、新しい未来に発展できる。正しい方向にそのエネルギーを向けるならば、やる気を失わず正しく成長、進化していけるのである。

アーヴィン・ラズロは言う。
世界を崩壊に導く拡張型成長(古い誤った3C)から、
世界を持続的発展へ導くネット型集約的な成長(新しい正しい3C)へ向かおう!と、

■世界を崩壊に導く拡張型成長(古い誤った3C)とは

征服(Conquest)、植民地化(Colonization)、過剰な消費(Consumption)

■世界を持続的発展へ導くネット型成長のキーワード新しい正しい3Cとは

結びつき(Connection)、コミュニケーション(Communication)、意識(Consciousness)

これは私も全く共鳴する所であり、今までの論文で述べてきた趣旨に合致するので、このラズロ教授の提唱する「3つの古いC→3つの新しいC」のキーワードをベースにこの新しい変化の傾向を説明したい。

★2.■世界を崩壊に導く拡張型成長(古い誤った3C)とは

■1.征服(Conquest)

従来も、また現在も、この征服という成長から人類は脱却していない。つまり、自然を征服し、また弱い国や民を征服しようとする。人間の野蛮性、攻撃性。そして征服した自然や弱い国や民を自分の利益のために搾取する。

■2.植民地化(Colonization)

20世紀前半までは、武力や権力を使い、弱い国や民を侵略し、征服し、その部族や国家などを植民地化し、征服していった。そして、植民地化された国々の人々は、征服する国の意のままになり、詐取された。

20世紀後半からは、さすがに武力による征服は少なくなったが、植民地化の方法はすがたを変え、経済的な手段やプロパガンダ(宣伝工作)によって弱い国を征服し、植民地化し搾取するようになってきた。このプロパガンダ、宣伝工作には、現代日本は、危弱であるから、侵略を受けやすく、最も注意、警戒を怠ってはならない所である。

■3.過剰な消費(Consumption)

弱い国に進出し、テレビ、マスコミなどを通じて人々の欲望をかき立て、不自然な必須でもない商品や情報、イデオロギーなどで、弱い国に進出する。そして過剰な消費により征服する。経済を支配する。これもすがたを変えた植民地化の一つである。これに用いられるがマスコミであり、メディアなどを使ったプロパガンダである。これらは巧妙に隠されて、分かりにくい形で浸透していくので、警戒すべき事柄である。

このような三つの手段、3C、は古い形の成長の姿であり、現在も行われており、地球をますます悪化させ、争いや戦争を起こし、地球を崩壊に向かわせる、人間の物質的利己心、野蛮性と攻撃性から来る。

それでは、希望が見える三つの新しいCとは何であろうか?

★3.世界を持続的発展へ導くネット型集約的成長のキーワード新しい3Cとは

■1.結びつき(Connection)

古いニュートン物理学のままでは、目に見える粗雑な物質を主な対象とするため、目に見える物質、人体や天体など、それぞれ孤立しており、天体の惑星などは真空の中に孤立して軌道を回っていると考える。

また、個人、物質がそれぞれまったくほかの個人や物質と切り離され、個人は、まったく孤立した単位とみなされ、他人に関係なく、個人の利益のみを追求する利己的な欲求が是認される。したがって、どん欲な物質のお金を代表とする物質欲のあくなき追求が是認される。他人は自分の安全が脅かされない限り関係がないと考える。

しかし、アインシュタイン・プランク以降の量子物理学を土台とすれば、目に見えない微小な量子、素粒子、クオーク、情報、知恵などが空間に満ち溢れていることを発見した量子物理学が発達するに及んで、各物質、各個人が、ネットワークのようにつながっていることが分かってきた。

つまり、アインシュタイン以降の現代科学、量子物理学においては、物質や生物、生命体も含めて、他のすべての物質と本質的に結びついており、すべての生命も他の生命体と結びついていることが分かってきたのだ。

同様に個々の人間、国家も、企業もすべて有機的に周りと結びついているということが分かってきた。これらの結びつきをばらばらとしたものではなく、自然な正しい方向に集約されていく。ここに秩序だった自然の持続的な成長が生まれてくる。これが結びつきによる自然な成長である

■2.コミュニケーション(Communication)

人は、相互のコミュニケーションによって、互いに高めあいながら、進化、成長していくことができる。幸いIT技術、ネットワーク技術の近年の急速な発達によって、地球の裏側の人でも瞬間的にコミュニケーションができるような時代になってきた。またメルマガ、インターネットホームページやブログなどによって、一度に数千人の人に瞬間的に自分の意志伝えたり、意見を交換したりできるようになってきた。つまり、ウェブネットワークの発達によるコミュニケーション、結びつきがより密接にできるようになってきた。

■3.意識(Consciousness)

このように結びつきとコミュニケーションにより、遠くの離れた人たちが結びつき意識的に高められ一つの良い方向へ向かう集約的な意識を形成する。精神科医カール・ユングの集合意識のようなものだ。これがグローバルブレイン(世界頭脳)であり、この意識の集合体が正しい方向に集約、収斂して、流れだすとき、人類は地球を良い方向に進めていき、崩壊を免れることができるとアーヴィン・ラズロは言う。

ここに大きな希望がある。人間の意識が自然に自由に集合して良い方向に集約して流れるときに地球は崩壊から持続的進化発展に進むことができる。これは確かなことだ。

考えてみれば、いま大マスコミ(新聞、テレビなど)を通して古いタイプの一方的なプロパガンダが行われているが、その主な発信源は、全国五大紙とその系列テレビ、それにNHKぐらいだ。つまり、5〜6極を抑えれば、全国にプロパガンダできる古い仕組みだ。これは古いタイプのCになってきたと言わざるを得ない。

もちろん、マスコミは第二の権力と言われるように、まだまだ強大であり、参考になる情報も多々あり、無視できないが、ネットや良書につながり、豊富な知識を獲得、交換できる知的な人々(グローバルブレイン)は、マスコミにどっぷり浸かって洗脳されること無く、覚めた目で客観的にクールにマスコミを見て冷静に分析できる時代になってきたということだ。

考えてみれば、今や日本だけでも、8000万人がインターネットにつながり、その情報拠点は各個人だから無数に存在し、むしろ、8000万人の各個人が受信・発信源になりうる膨大な可能性を持っている。つまり、検索などでよく選択すれば、個人に最適の良質の情報を自由に受信、発信できる時代になってきた。

だから無数の発信基地を持つネットにつながっている知的なグループの方が、5〜6極程度の発信基地をもつマスコミから一方的なプロパガンダ情報を受動的に受け取るよりははるかに正常な判断ができる時代になってきたのだ。

実際に、これまで強大な力を誇ってきた大マスコミも、新聞も販売部数や広告が年々減少し、A新聞などは今年赤字に転落したほどである。

大マスコミは一方的な恣意的なプロパガンダ情報を垂れ流し、テレビや新聞を占領し、国民の頭脳を占領したと勝ち誇った時代は終わりつつある。大マスコミはいくら偏向記事を流しても、ネットに接続できる知的な国民はその舞台裏やカラクリを知っているから、大マスコミは裸の王様になりつつある場面を何度も目撃するような時代になってきた。ここ数年の新しい動きだ。

先述の通り、オランダ高級紙の特派員として、日本に長く駐在して日本を観察し、日本外国特派員会長を務めたこともあるジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン(現オランダ大学教授)の著書「民は愚かに保て〜日本/官僚、大新聞の本音、原著名:
Keeping the people ignorant, The hidden agenda of Japanese bureaucrats
and newspapers」(小学館)で述べた警告は日本の知的なネット国民にしっかりと受け止められたのであろうか。

さあ、ネットや書籍などで多種多様な良質の情報、知識と結びついている知的な読者のみなさん。皆さんはすでにそのグローバルブレインの一員として地球を良い方向に変えていく重要な一員となっているのである。新しい成長の方向、三つの新しいC、が見えてきた。希望を持って正しい成長の方向で進もう!

アーヴィン・ラズロの警告「こどもたちの未来を破壊し、自分たちのことしか考えない大人たちへの警告」をしっかり受け止め、我々の子供たちに美しい未来を遺すためにも。

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