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●年末に当って考える、現在、十年間の日本、世界の現状認識と未来へのヴィジョン

本年もいよいよ12月の年末、師走となってきた。今年の反省や回想、新年のヴィジョン策定を各個人がやる時期となってきたが、このメルマガでは、そのための参考資料の一つとして、現在の十年間(2001年〜2010年)を客観的に、現在の日本、世界の現状認識と今後のヴィジョンについて考えてみよう。

★1.現在の10年間の世界の現状認識

現代世界の代表的知性の一人と言って間違いないと思われるアーヴィン・ラズロ博士(先述)は、本年発行の最近著の中で、下記のように総括している。私がこれまで200論文で述べてきたことをまとめて、濃縮して、表現してくれたような貴重で重大な警醒の言葉である。

「21世紀の最初の10年においても、人類は依然として、西洋で生まれすべての大陸に広まった物質主義的であり、大量のエネルギーと資源を集中的に使用する、偏狭に自己中心主義的な技術文明に支配されたままだ。この文明が生み出したトレンドやプロセスがそのまま続けば、持続不可能となり、大きな危機が起こり、最終的には崩壊に至るだろう。」

注)アーヴィン・ラズロ著「グローバルブレイン 未来への鍵〜地球崩壊を止めるためによりよい世界へ向かう世界頭脳のクォンタムシフト」(和訳版:バベル・プレス、吉田三知世訳)61頁より

なお、初めての読者のためにも、著者紹介をすると、アーヴィン・ラズロ博士(システム科学者)は、ニューヨーク州立大教授、ベルリン国際平和大学理事・教授、国連顧問を経て、現在、ノーベル平和賞受賞者7人を含む世界英知会議(WWC)を主宰。

世界環境問題の京都議定書策定に決定的影響を与えた、ローマクラブの膨大な報告書「ローマクラブ第五レポート・人類の目標 地球社会への道」(日本語訳版:当時の日本外務大臣・大来佐武郎氏監訳、ダイヤモンド社、昭和55年)の編者でもある。

★2.現在の地球社会の住民に必要なヴィジョン、十項目

同じく、ラズロ博士の同著95頁にある、下記の10項目は、年末、新年に読者各自が考察する時の、貴重な参考資料、ガイドライン、ヴィジョンの一つになるのではないかと思われるので下記する。きっと世界人の一員としての、ヴィジョンのヒントが与えられるに違いない。

■「時宜に適ったヴィジョンに基づく十戒

自分自身も、地球の傷付きやすい生命のウェブも破壊することなく、わたしたちが地球の上で生きるために必要なヴィジョンは、「十戒」の形を使って明確に表すことができる。

1.ほかの人々が彼らの必要を満たす機会を損ねることなく自分の必要を満たし、ほかの人々も生きられるような方法で生きよ。

2.住んでいる地域、種族、性別、国籍、身分、信条にかかわらず、すべての人々が持つ、生存権ならびに、経済的.文化的発展に対する権利を尊重するような生き方をせよ。

3.地球に生き、成長するすべてのものが持つ本質的な生存権と、その命を支える環境に対する権利を守るような生き方をせよ。

4.自然の全一性と調和したやり方で、そして、ほかの人崎が同様の追求をすることに配慮したやり方で、幸福、自由、自己実現を追求せよ。

5.自国の政府に対して、人類という家族に属するすべての人々の、より良い生活と健全な環境に対する正当な希求を認識し、他国や他の民族と、協調の精神に則った平和な関係を持つように求めよ。

6.自分が共にビジネスを行う企業に対し、すべての利害関係者と環境に対する責任を受け入れるよう要求し、より恵まれない条件で市場に参入した、より小さい企業の競争の機会を奪うことなく、正当な需要を満たす製品やサービスを作り出すよう求めよ。

7.メディアに対して、基本的な傾向や重要な経緯に関する信頼できる情報を常に提供し、自分の生活や幸福に影響を及ぼす事柄について、情報に基づいた意思決定かできるように要求せよ。

8.自分よりも恵まれない人々が、極貧の苦しみや屈辱を味わうことなく、尊厳ある生活を送ることができるよう助けるために時間を割け。

9.若い人々や、あらゆる世代の心の広い人々に、彼ら自身やその子どもたちの未来を左右する問題について、自分自身で倫理的な意思決定ができる力が持てるように精神を進化させるよう促せ。

10.自分の近隣、国、地域、そして生物圏全体に十分な配慮をしながら、志を同じくする人々と共に、自然環境のかけがえのないバランスを守ったり回復させたりするために協力せよ。」

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