HOME 健康英知研究所 (旧称  健康英知研究所)代表 斉藤英治

●国民の健康向上に役立つ病理学、予防医学 概論〜病気はなぜ起こるか、病気予防のメカニズム その2 第二分類 予防できる病気

★1.前回の論文のレビューと新しい読者のために

前回の論文(下記)で、病気は大きく分けて二つに分類されると述べた。
(斉藤論文213号)
http://esaitou.c.ooco.jp/081116byourigaku.html

第一は、加齢時に不可抗力の病気、
これは上記前回の論文で述べた。

第二は思考、生活習慣の誤りによる病気、別の言葉で言えば、思考や生活習慣の誤りを正せば、予防したり治したりできる病気だ。これが今回述べるテーマである。

★2.この論文を書いた背景

新しい読者のためにも、この論文を書いた背景を述べると、このように病気を大きく二つに分けるという発想は、急な思い付きによるものではなく、これまでの私の日本綜合医学会、日本健康科学学会の役員として、それぞれ約20年、国民の健康に益する医療を研究、討議、講演してきた上での結論である。ちなみに、日本綜合医学会と言うのは、50年の歴史と伝統のある医
学会だが、綜合とは、英語でholistic, horon(全体)を意味し、全体の中で、個々の要素の結びつきを考えていく医学である。

前回は第一分類について述べたので、今回は、この第二分類について述べたい。

★3.病気の大分類、第二番目は、間違った生活習慣、考え方による発生する病気である

前回も一部述べたとおり、日本では、「病気」とは「気を病む」と書く。つまり、病気とは、気(心、精神、考え方)が病んだ結果起こると言う意味だ。これは多くの病気について正しい。つまり、多くの病気は、間違った生活習慣、誤った考え方の間違いによって発生する。逆に言えば、誤った生活習慣や誤った考え方を改めれば、予防することができると言うことだから、極めて、重要なテーマである。

考えてみれば、私のライフワークとする下記のメイン研究テーマ

“五大健康知能指数向上
[IQ(脳力), SQ(英知力), EQ(心力), BQ(体力), FQ(場力)]
の研究による人類への貢献”

から見て、これまで書いてきた論文の多くは、この病気の第二分類、間違った生活習慣、考え方による発生する病気を未然に予防し、健康を向上させるための対策を書いたものだった。重複を避けるため、ここでは再掲載しないが、興味ある方は下記論文を見て頂きたい。

これに関する主な論文として、

■斉藤論文201号
脳と心の健康医学 〜いつまでも若く幸せに〜PPP〜K!(ピンピンピ〜ンこれから!)の人生を送ろう! 
http://esaitou.c.ooco.jp/0409zuisou-kenkou.htm

この論文は、2004年11月、京都大学・時計台記念講堂にて開催の健康医学学会での私の講演をまとめたもの。私の健康医学観をまとめた総括論文とも言える。

■斉藤論文175号  ●病気にならない健康医学の基本とメカニズム。
〜国民の3大死因(がん、脳出血、心臓病)やアレルギーなどの予防法
http://esaitou.c.ooco.jp/080705kenkou-igaku.html

■斉藤論文206号 ●私の最近の健康法
http://esaitou.c.ooco.jp/081019kenkouhou.html

健康医学は実践しなければ意味がない。上記は私の最近実践している健康法である。お陰さまで、いままでほとんど病気をしたことが無い。健康機器Wiiで肉体年齢を測定すると、いつも30歳台と出る。暦年齢は68歳なのに。

★4.参考資料:日本や世界の健康医学データより

■1.現代の死因のほとんどは生活習慣病である

日本における健康医学の代表的研究者のお一人、
石川兵衛先生(奈良県立医科大学内科学名誉教授)は次のように述べている。

・現代の死因のほとんどは生活習慣病である
(がん30%, 心臓病15%, 脳血管障害15%)

・寿命を左右する主要因は遺伝よりも環境要因,
・ことに個人の不適切な生活習慣である.

■2.生活習慣病とは

生活習慣病とは”食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣”が発病・
進行に関与する疾患群である

生活習慣病

1.糖尿病・肥満
2.高脂血症・動脈硬化症
3.心臓病(狭心症・心筋梗塞)
4.脳血管障害(脳梗塞・脳出血)
5.高血圧症
6.高尿酸血症
7.がん(肺・胃・大腸・肝・乳房・子宮など)
8.骨粗しょう症
9.老年期痴呆…など

(以上は、石川名誉教授の著書「生活習慣病の予防:健康づくりへのアプロ
ーチ、生活習慣改善マニュアル」より)

■3.死亡要因とその寄与割合(米国の衛生省による)

1.不健康な生活習慣ないし行動様式  50%
2.環境要因 20%
3.人間遺伝学的要因 20%
4.現在の保健医療システムの不適切さ 10%
と試算されている.

(The surgeon general report on health Promotion and disease
Prevention, USA DHEW/PHS 1979:星旦二.よぼういがく2000:30(9):24-47
より引用).

■4.健康長寿のための生活習慣

米国Breslowによる7つの健康習慣として有名な健康習慣
(米国と日本は必ずしも同じではないが参考にはなる)

1.睡眠を十分にとる(1日7-8時間)
2.朝食をほとんど毎日とる.
3.間食をしないか,1日1回以内.
4.体重が,男性では適正体重の -5%から20%未満,
女性では -5%から10%未満.
5.しばしば活動的なスポーツ・水泳・長距離歩行・庭仕事や体操をする.
6.過度の飲酒をしない
7.禁煙

・各年齢層で上記7つの健康習慣のうち実践項目の多い群ほど健康度が高く,
長寿であることが示されている
(Belloc NB, Breslow L. Preventive Medicine 1972:1:1:409-421)

・喫煙・肥満・運動の3項目について40年間の追跡調査を行った報告では,
3項目を実践していた群は、3項目全てを守らなかった群と比べ健康寿命が
10年以上長かったという
(AJ et al.NEngl J Med 1998:338:1035-1041).

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