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●国民の健康向上に役立つ病理学、予防医学 概論〜病気はなぜ起こるか、病気予防のメカニズム

★1)国民の健康に役立つ病理学とは

ウィキペディア百科事典によれば、
「病理学(びょうりがく,Pathology)とは、病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、医学の一分野である。」

となっている。しかし、現在の病理学はどちらかといえば細胞、身体の組織から見たミクロの専門化された研究が多いので、ここでは現在の環境に合わせ、心身を含めた研究の進展や、新しい知見に基づく、マクロ的視点から、病気の原因とメカニズム、そしてその結果から導き出される病気の予防法について、考察する。その方が、病理学が国民の健康に役立つと思うからである。

★2.病気とは何か、その定義

まず、病気の原因や予防法を正確に考えていくために、病気とはなにかを定義して行こう。

Yahoo!辞書によれば、

1 生体がその形態や生理・精神機能に障害を起こし、苦痛や不快感を伴い、健康な日常生活を営めない状態。医療の対象。疾病(しっぺい)。やまい。

〔身体の〕(an) illness,((米)) (a) sickness; 〔特定の名のつく病気〕a disease;
〔軽い病気〕an ailment; 〔障害〕a disorder; 〔慢性の病気〕a chronic disease

となっている。

★3.病気の分類

病気は大きく分ければ、その原因から見て、下記の二つに大別される。

■1.人間が物質的肉体を持って生きる以上、どうしても避けられない病気、いわば遺伝学上原因からの不可抗力、不可避の病気、つまり、自然由来の病とも言える

■2.人の生活や習慣、誤った思考法により異常になる病気、思考由来の病気


★4.避けて通れない自然由来の病気

地球上の人間は、その遺伝子の構造から言って、大体、最長で120歳〜130歳で死を迎える。地球60億人の中で、それ以上長生きをした人がいないのだから、それが寿命と言ってよい。死とは肉体の崩壊であり、それまでに、機械が磨耗するように、時期の早さ遅さはあれ、自然に肉体は衰えていく。これは自然の姿である。この間、病気と言う自然現象が起こるのは当然である。つまり、人間は、誰でも、いずれ、病気を迎え、死を迎える。

このような自然現象の病気に対して、病気と闘うとか、病気に敗北したとか、何が何でも病気と戦い生きるということは、そのため、マカロニのように、管をつけまくり、植物人間になっても生かしておくというのは、本人にとっても家族にとってもかえって苦痛が増す。穏やかな安らかな対応が望ましい。

日本で主流となっている西洋医学では、西洋の思想に基づき、自然と対抗する、自然に打ち勝つ、自然に負けるなといった自然との対抗意識があるものだから、どうしても上記のようになりがちだが、そこは、東洋人、日本人らしく、自然と和する、病気と和する、死と和する、という穏やかな病気の考え方が安らかな後半の人生を迎えられるのではなかろうか。

★5.病気の良い点も考えよう

一病息災、病気を友にする、と言った考えがあってもよいと思う。一病息災、病気を友にするという意味は、病気をすべて悪者あつかいに悪い点だけでなく、むしろ病気のメリットも考えた方が良い場合もある。

身近な例としては、風邪という病気を引く。そうすると多くの人は、仕事も休んで、ゆっくり栄養や休養をとり、明日の活動に備える。この間、身体は、痛んだ組織を修復し、免疫力を強化し、栄養分を蓄え、その後、この種の風邪にかからないように抵抗力をつける。このように、病気は、その人をさらに強くするための刺激剤のなるのだ。

たとえば、樹木に傷をつけると、樹木は樹液を出して、修復し、そこの部分を強く太くする。この樹木のように、意外と知られていないのが、ある種の自然由来の病気は、人間の細胞の機能や組織の再生に役立つということだ。

それには、人体の精緻なメカニズムがある。人間の細胞は平均約200日で生まれ変わると言われている。活発に活動する細胞ほど生まれ変わりが激しく、例えば腸の細胞、などはに3日で生まれ変わる。赤血球は120日、筋肉は180日、すい臓は1年、骨は2年掛かって生まれた変わると言われている。つまり、人体は、平均約200日で、まったく別の肉体になってしまうのだ。

この間に突然変異が起こる。病気によって異常が発生すると、突然変異が起こって、その病気に対する抵抗力が生まれる、これが、人間の生活環境を向上させ、身体力を向上させる役割をもつのだ。このように切磋琢磨しながら人間の身体は向上していく。

これを適応的突然変異Adaptive mutationと言い、例えば飢餓状態にある生物がそれまで利用できなかったもの栄養物として利用できるような例である。

要は、病気といってもすべて意味違い、これに打ち勝つとか抵抗するとかそういったものだけではなく、病気を積極的に見て、これを活用するという考え方も必要だということだ。

★6.病気の大分類、第二番目は、間違った生活習慣、考え方による発生する病気である。

以上、病気の第一分類、自然由来の病気を述べて来た。病気の第二分類は、間違った生活習慣、考え方の結果起こる病気である。

日本では、「病気」とは「気を病む」と書く。つまり、病気とは、気(心、精神、考え方)が病んだ結果起こると言う意味だ。これは多くの病気について正しい。つまり、多くの病気は、間違った生活習慣、誤った考え方の間違いによって発生する。逆に言えば、誤った生活習慣や誤った考え方を改めれば、予防することができると言うことだから、極めて、重要なテーマであり、長文になるため、次週に述べることとする。(次週に続く)

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