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斉藤英治論文

レポート書名:
ジョン・レノンの不朽の名曲【イマジンIMAGINE】に含まれる深い意味を味わう by Dr.斉藤英治。天国と地獄とは場所ではなく心の状態。
       
レポート著者名:斉藤英治

★1.ジョン・レノンの不朽の名曲を検証する

1)ジョン・レノン(ビートルズ)の代表作、イマジンIMAGINEは、文献によれば、米・欧・日でトップを飾り、世界数十カ国で国歌代わりに歌われている不朽の名曲と言われており、私の最も好き歌のひとつだ。CDを購入して、ipotに入れて、この曲を聴いていると、なぜか心が安らぐ。その曲の中に下記のような言葉がある。

"no heaven, no hell(地獄も天国もないのさ)

この言葉について、原文を辿って、考察してみると非常に深い意味があるように思われる。

Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today....
想像してごらん 天国なんて存在しないと
想像しようとすれば簡単だよ
僕達の下に地獄なんて無いんだ
ふり仰げば空があるだけさ
想像してごらんすべての人々が
現在を生きているんだと…

★★★下記YouTubeからジョン・レノン自身の歌と妻オノ・ヨーコとの美しい映像が視聴できます。
http://www.youtube.com/watch?v=okd3hLlvvLw

★★★下記からイマジン全曲と、英文、和文訳を見れます
http://g-onion.hp.infoseek.co.jp/imagine.html

これまで、私は脳科学と心と精神の関係の研究をしてきたので、心理学や精神医学の本を含めて、さまざまな本や文献を読んで調べてきたが、どうやら、ジョン・レノンの言っていることが正しいようである。現時点での私の認識はこうだ。

天国も地獄という「場所」はどこにも存在しない。
天国や地獄とは、人間が作り出した「心の状態」である。


心理学的に、自分の心の中に、地獄の状態を作り出すプロセスを見てみよう。ストレスや困難に出会い、ストレスの処理がうまくいかないと、心の中は、苦しみ、悲しみ、憂い、不安、心配などで充満し、怒りや恨みが燃えあがり、心の中が地獄のような状態となるのだ。

一方、どのような困難があっても、その困難の意味を知り、自分の思考法で、それを進歩や感謝や喜びに変えることもできる。つまり、自分の心を天国の状態にすることが出来る。天国とはこころの状態を言うのであって、天国と言う場所はどこにもない。

独立、自立、自尊心のあるひとは、天国、地獄と言う心の状態は、自分の思考法で作り出せると考える。だから、自分の思考力を鍛え、自己責任で、自分の心を良い状態にしようと、日々研鑽と努力を続ける。決して、他人や環境のせいにしたりしない。自助努力で、人は進化、向上していくのだ。誰かのせいで地獄に落ちる、とか、誰かのおかげで天国にいけるという考えは依頼心を増幅させる。

★2.地獄のような場所、天国のような場所は実際にあるのかどうか?

以上のように、天国や地獄という場所はないが、地獄のような場所、天国のような場所は存在する。そして、これもまた、自分で作り上げることもできる。

それは、古来、日本でも西欧でも言われてきた諺が手がかりとなる。

「類は友を呼ぶ」 Birds of a feather flock together. (おなじ羽の鳥は集まる)

この諺は大いなる励ましにもなれば、大いなる警告にもなる。

つまり、心の状態を天国のような状態に自分で作り上げていく人、つまり、考えが前向きで健全で正しい方向に自分の心を持っていこうとする人は、集まってきて、天国のような集団をつくる。お互いに助け合い、高めあう。平和と調和と幸福を創り出す。

逆に、心の状態を、地獄のような状態にしていこうとする人(考えが利己的で物質的で、貪欲で、絶えず、過度の欲求に満ち、怒り、不安、恐怖、殺意などに満たされている人)は、同様に集まって地獄のような集団を作る。

このような集団の中では、お互いに悪を確かめ合い、慰めあい、その中に安住するので、疑問も感じず、ますます、悪の中にはまり込んでいく。
「朱に交われば赤くなる」の喩えのとおりだ。
The person who touches pitch shall be defiled (黒いタールに触れば黒く汚れる)

暗い薄汚い場所の中で、暗い薄汚い言葉を交わす集団を作る。それは悪い環境ともいえるが、元々は、前述のように自分の心がそのような集団に入り込ませるのだ。そして、そのような集団に入ったら、心地よく、自己満足して、なかなか抜け出るのが困難となる。いわゆる赤信号、みんなで渡れば恐くない。の状態になってしまう。

年金問題を起こし、国民に大迷惑をかけている社会保険庁の中もこんな状態だったんだろう。国民の血税を使って無駄な道路を作り続ける国土交通省も・・。その関連業者も。ひょっとしたら、地球社会も知らぬ間にそんな状態になりつつあるのでは?

ここから抜け出す方法もある。それは、自分の思考によって心の状態の方向を少しでも変えることだ。はじめは難しいかもしれない。あまり、進歩はないかもしれない。しかし、方向が変わるということは分水嶺であり、はじめは小さな雨水であっても、それが心の中で集合して、やがて大きな大河になっていくのだ。

日本アルプスの山頂に降った雨が、かたや日本海に流れ、かたや太平洋に流れていくように。思考は心の状態を生み、心の状態は、集団や収穫や結果を生む。国というのもその国民の結果だろう。
ここに希望がある。

【レポート著者 略歴】
斉藤英治
健康英知研究所 所長 医学博士
武田薬品工業にてビタミンと脳科学の研究開発を経て現職。
日本綜合医学会常任理事、日本健康科学学会理事
IMGS大学院大学教授(メンター:指導者、助言者修士養成校)を歴任。
著書に「王様の速読術」(ダイヤモンド社)等39冊67万部
連絡先 健康英知研究所 http://www.saitohope.com


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