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斉藤英治随想 ●木こりのジレンマの意味〜価値創造の高速仕事術
     〜価値創造の質量=仕事の効率×仕事の方向

1)「木こりのジレンマ」というたとえ話がある。それは、昔、ある森に木こりがいて、一生懸命、木をなたで切って、木材を世に提供し、生計を立てていた。

2)そのうち、沢山の木を切るうち、なたの刃先がとうぜん鈍ってきて、木を切るという仕事の速度が遅くなってきた。木こりは疲れて、仕事も遅くなり、体力も消耗してきた。

3)それを見かねた友人が、木こりに言った。「ちょっと休んで、なたの刃先を研いで、鋭くして、木を切ったら、また沢山の木を切れるのに」

4)そしたら、木こりは言ったそうな、「なたの刃先を研いでいる暇はない。日が暮れないうちに沢山の木を切らねばならないのだから」。そして仕事はますます遅くなっていった。

5)このたとえ話を私は今まで能率学のたとえとして使ってきた。つまり、仕事をやみくもにやるだけでなく、仕事のツールを磨く時間を作らないと、仕事の効率は悪くなると。

6)しかし、時代が激変している今日、このたとえ話をもう一つの意味で捉えている。それは、たとえ、刃を磨いて、能率を上げて、木を切っても、森林を伐採し、緑の森を消滅させ、地球環境を悪くさせて場合があるのでは、ということだ。

7)実際に、ブラジルなどで、石油の代替品としてトウモロコシ畑を作るため、熱帯雨林を伐採しているというテレビを見た。オーナーは儲かるので満足した顔をしていたが、我々の住む地球環境の将来を考えると、ぞっとする。

8)つまり、利益が出るから善という発想で、ツールを磨いて、仕事の能率を上げても、それは地球を破壊し、地球環境という我々の価値を創造するのではなく、むしろ、価値を破壊している。

9)つまり、ツールを磨くだけではなく、時代の変化に対応して、仕事の方向性も吟味しなければならない時代なのだ。

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