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斉藤英治随想

脳科学シリーズ〜松本清張の推理小説を
犯罪脳科学・成功脳科学で読み解く〜

運命は自分で創れるか?


松本清張原作の推理小説「土の器」の映画(山田洋次脚本、加藤剛ら主演))を見た。
それはある殺人事件にまつわる運命、宿命をテーマにした映画だったが、この映画のように宿命を背負ったものは宿命に流されるままに、「土の器」のように崩れていくのだろうか? それとも、運命は自分で創れるか?脳科学的に考えてみよう。

1)自分は、運命、宿命の家来であって、自分の親からの遺伝、環境、教育、時代の流れ、運命、宿命に押し流されていく他ないと考えるのは、間違いである。消極的人生観だ。

2)自分は、王様、主人、主人公、運命は家来。「運命は自ら築くもの」と言う西洋の古い諺のとおりである。これが正しい積極的人生観だ。

3)それでは、運命は、どのようにして、自ら築いていけば良いのだろうか。これを脳科学的に考えてみよう。

4)その秘訣は、脳で考える思考にある。17世紀のフランスの哲学者、科学者の父とも言われるデカルトは、言った。

「我思う、故に我あり」 【注:”Je pense, donc je suis(フランス語)、 Ich denke,also bin ich(ドイツ語)、
                  I think, therefore I am(英語)】

5)脳もそれと同様であり、表面意識で、何度も同じことを考えていると、それは、潜在意識に沈潜し、固定化された思考様式(鋳型、金型)を形成し、その思考様式(鋳型、金型)のとおりに、自動的に、人格、人生、行動が創られていく。つまり、思考は金型、人格、人生、行動は、金型で創られた完成品である。同じ思考の繰り返しで創られた金型(思考様式)は、なかなか変えにくいから、これが運命のように見える。しかし、よく観察すれば、人生、運命は同じ思考の繰り返し(金型形成)によって、自分が創っているのだ。

6)だから、一生懸命、成功させるため、日常の雑事に追われ、目標を達成するために、艱難辛苦して、努力しよう、頑張れなどとと自分自身を追い立てるのはかえって、せわしく、落ち着きなく、つらいことだ。それはとうとうと流れている人生の大河を毎日一生懸命、小さな土塁を積み上げ、せき止めようとするようなものだ。

7)それより、正しい自然の法則を知り、基本的人生観を確立し、前向きに善良に毎日思考していけば、それは、自然に則した前向きで善良な思考様式(鋳型)をつくり、それが自然に自動的に成功する心豊かな人格、行動、運命という完成品を創り上げていく。これが「成功脳科学」の観方である。

8)逆に、自然の法則に反し、後ろ向きに、誤った、臆病で消極的で否定的な思考を毎日繰り返せば、それは負の思考様式(鋳型)となり、自動的に、失敗、苦悩、苦痛、不幸、犯罪の人格、行動、運命を創り上げていく。

9)いじめや犯罪や自殺もとつぜん起こすのではなく、その人が日ごろそのような否定的思考を繰り返し、それが、あるとき抑えようもなく出てくるのだ。これが「犯罪脳科学」の観方である。

10)結論として、何を毎日考えるか(思考)である。これが思考様式(鋳型)をつくり、人格、人生、行動、運命を創っていくからだ。

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