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斉藤英治随想 随想の目次

●映画「オペラ座の怪人」を見て〜歪んでいるのは顔でなく魂
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最近、近くの映画館で、アメリカ映画は、「オペラ座の怪人」(最近作)を見た。アカデミー賞候補の有力候補だそうである。妻の感想によれば、その筋書きは、少し原作と変えてあり、ややハッピーエンドに終わってるので、原作よりは面白くないということではあったが、私にとっては、非常に感動的だった。

まず、オペラ座の怪人に流れる音楽がたいへん、良かったこと。それだけでなく、今の日本社会に共通するものがあったからである。

オペラ座の怪人は、幼い時から、オペラ座の中に、育てられ、その中に住み、その建物の中だけに生きた建築家、デザイナー、音楽家の天才であった。
しかし、彼の活動範囲と世界は、オペラ座という劇場の建物の中だけであった。そして彼は、成人したとき、美しい歌姫に会い、彼女に音楽や歌い方を教えて、やがて、恋愛する段階となった。
しかし、彼の顔半分は、みにくくくずれており、仮面を顔半分にかぶらざるを得なかった。そして、オペラ座の中はなんでも知っているが、自分の容姿に深い劣等感を持ち、彼女を深く愛しつつも、世の中にうらみを抱き、やがて殺人するに至る。

以上の滞在のあらすじであるが、彼女は、彼に言った言葉が印象的だった。「ゆがんでいるのは、あなたの顔なのではなく、あなたの魂がゆがんでいる」と。

この映画を見て、つくづく思ったのは、人間のからだとか自分の部屋という劇場のような中に、閉じこもって、自分の価値を知らず、短所のみを大きく見て、劣等感にうちひしがれ、世の中に出て行くこともできず、世を恨み、やがて復讐をしていくようなひとが、世の中に多いことである。

自分の価値や長所、使命や生きがいを見つけることができれば、このような悲劇は解決すると思う。それを伝えなければならないと思った。

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